「一日にたった一刻(60分)の作業で月に三十両(30万)の副収入」
株式会社NEXTの輸出物販システムACCESS(アクセス)の触れ込みを目にし、拙者は思わず手元のスマホ画面を幾度も幾度も見返してしもうた。
忙しく働く周りのサラリーマンたちが通勤電車の中で「もし、この話が真であるならば……」と考えると居ても立っても居られんかった。
月に六両(6万)という手始めの費用は決して安くはなく、女房にどう言い訳をすればよいのか迷うであろう。
果たして、本当に2時間ばかりの作業で成果が出るものであろうか。
「手軽に稼げる」という耳触りの良い謳い文句には、長年の副業経験で培った警戒心が反応してしまった。
それでも副業未経験のサラリーマンであれば、このまま今の藩(会社)だけに頼っていて良いものかと不安も募りから、こうした副業を考えるであろう。
これから住宅ローンや教育費、老後の資金など、かかってくる費用のことを考えると自分の給与だけじゃあまこと厳しいと。
だからこそ、感情に流されず冷静に見定めて頂きたい。

そこで時間の縛りやリスク、そして実際の稼ぎを一つずつ検証してみることにしたでござる。
目次(クリックすると好きなところから読めます)
【結論】サラリーマンが輸出物販システムアクセスで副業するのは現実的でござるか?
先に結論から申すならば、輸出物販システムアクセスは「条件が整えば」サラリーマンの副業として成り立つ可能性はある。

月に六両(6万)という手始めの費用に見合う報い(リターン)を得られるかは、お主の収入、時間のゆとり、そして何より続ける気力にかかっておる。
一日に60分という作業時間は、システムが軌道に乗ってからの話であり、最初の3~6ヶ月は相応の時間を使う覚悟が必要だ。
物販であるからといって簡単に稼げるというわけではござらぬ。
大事なのは、この記事を読み終えた後で「試してみよう」と思うか「やめておこう」と思うかではない。
冷静に己の境遇と照らし合わせ、判断できるかどうかである。
基準にすべきは家計にゆとりがあり、平日の夜に2時間の作業時間を確保できる者。
物販には赤字リスクもあるため、手始めに五十~七十両(70万)を失っても生活に支障がない懐具合が前提となる。
一方「楽して稼ぎたい」と考える者や、手始めの費用を借金で賄おうとする者、家族の反対を押し切ってでも始めたいと考える者にはハッキリ言うが向かぬ。
株式会社NEXTの輸出物販システムACCESSとは?

輸出物販システムACCESSは、日本の品を異国のECサイトで売りさばく「無在庫転売」の仕組みだ。
無在庫転売とはその名の通り、在庫を持たずに転売を行うもの。
eBayやAmazon海外版に品を並べ、注文が入ってから日本国内で品を調達し、異国の買い手に直接届ける。
「無在庫」というのが肝心な点で、事前に品を仕入れて蔵に納める(在庫)必要がない。
売れてから仕入れるゆえ、売れ残る危険を抑えられる。
システムが「自動化」と申しているのは、品を並べる作業の一部や値段の調整、蔵の管理などをツールが手伝ってくれるからだ。

品を選び、並べ、買い手に応対し、送る手配をするなど、人の手が必要な作業は必ず存在する。
費用は表向きには書かれていないが、複数の情報筋によれば、月に約六両(6万円)の分割払いが基本となっている。
総額は五十~七十両程度と推測され、この金額にはシステム利用料、指南代、手助け代が含まれるとされているが、詳しい内訳は契約前の説明でしか明かされぬ。
大事なのは、この手始めの費用以外にも軍資金が必要だということだ。
品を仕入れる代金を一時的に立て替える必要があるため、最低でも二十~三十両(30万円)の追加資金は用意しておくべきだ。
つまり、すべて合わせると約百両(100万円)の資金を覚悟しておく必要がある。
【時間検証】平日の夜2時間で物販システムアクセスは回せるか?

「一日に1時間の作業」という触れ込みを見た時、正直に申して疑念を抱いた。
物販の道を歩んだことがある者ならば分かるが、品を調べ、並べ、買い手に応対し、送る手配をするという一連の流れが一刻で完結するとは思えぬ。
実際の作業を時系列で追ってみると、品を調べるだけで30分から1時間はかかる。
市場の相場を調べ、競合を分析し、儲けの割合を計算する。
慣れれば効率は上がるが、それでも十分な精度を保つにはそれなりの時間と経験が必要だ。
品を並べる作業も、画像の選定、説明文の作成、値段の設定を含めると20分から40分程度。
さらに買い手からの問いへの応対、送る手配、売上の管理などを加えると、どんなに効率を上げても最低でも80分、いや現実的には2時間程度は見込んでおくべきだろう。
「1時間」というのは、すべての作業に慣れ、ある程度の仕組みが出来上がった後の理想に近い数字だ。

朝の六時半に家を出て、帰り着くのが二十一時半、夕食を済ませ、家族との時を過ごし、風呂を終えると22時を回っている。
倅を寝かしつける日もある。
そこから2時間の集中作業・・・これを毎日続けられるであろうか。
最初のうちは新鮮さもあって続けられるかもしれぬ。
されど、1ヶ月、2ヶ月と続けていくうちに、疲れも溜まってくる。
翌朝6時半に起きねばならぬことを考えると、0時半の就寝では寝る時間は六刻。
これでは体調を崩す危険もあるだろう。
土日のどちらかは、まとまった時間を確保する必要もある。
週末の家族とのひと時、倅の稽古事の送り迎え、家事の手伝い、そこからさらに2~3時間を副業に割くゆとりがあるであろうか。
輸出物販システムACCESSに月6万円投資して本当に稼げるか?
月に6万円の分割払いが12ヶ月続くとして、システム利用料だけで72万円。
さらに実際の品を仕入れるための軍資金として最低30万円は用意しておく必要があるとなると、すべて合わせて約100万円の資金を費やすことが前提でござる。

単純に計算すれば、月に8万円の儲けを12ヶ月続ければ96万円となり、ほぼ投資額と同じになる。
されど、現実はそう単純ではない。
初月から確実に稼げるわけでもなかろう。
最初の3ヶ月は学びの期間と考える方が現実でござる。
システムの使い方を覚え、品選びの勘所を掴み、買い手への応対に慣れる。
この期間の稼ぎは月に3万円程度でも良い方と言えよう。
仕事と同じくしっかりと試用期間を経て4ヶ月目以降にようやく月に5~10万円の稼ぎが見え始めると想定しておく方が、心のゆとりも持てるであろう。
サラリーマンが物販ビジネスを行う時の注意すべきリスク

藩(会社)に露見する危険
副業を許す藩(会社)が増えているとはいえ、実際に殿(上司)や同僚に知られることで、職場での立場に微妙な影響が出る可能性は否定できぬ。
特に役職持ちの場合「本業に専念しておらぬ」「部下の手本になっておらぬ」といった見方をされる危険がある。
最も注意すべきは住民税だ。
副業の稼ぎがあると翌年の住民税額は増え、経理の者が気づくであろう。
確定申告の際に住民税の納め方を「普通徴収」に選択すれば、副業分の住民税は己で納めることになり、藩には露見しにくくなる。
されど、この方法でも完全に危険がなくなるわけではない。
特に物販の場合は確定申告の帳簿付けも大変で、ものを仕入れて売るというこの辺りの貸借対照を理解しておかぬと、税金面で損する場合もあろう。
手始めの投資が取り戻せぬ危険
72万円のシステム利用料に加え、軍資金30万円の合計100万円近い投資が取り戻せぬ可能性は十分にあるでござる。
この金額は多くのサラリーマンにとって軽い負担ではなかろう。
年収600万円の者でも、手取りにすれば約480万円。
そこから100万円を投資するということは、年収の約5分の1に相当する。
取り戻せなくなる要因はいくらでも考えられる。
最も多いのは、続けられずに途中で挫折してしまう場合だ。
思ったより時間がかかる、すぐに結果が出ない、本業が忙しくなったといった理由で、半年も経たずにやめてしまう者は少なくない。
継続できずに挫折する危険
物販の現実は、地道な作業の積み重ねだ。
品を調べ、並べ、買い手に応対し、送る手配をする。

華々しい成功談を目にして始めた者が、この単調な作業に飽きてしまうことは珍しくない。
副業で物販を選ぶ場合には、本業と同様の「労力」を想定しておいた方がよかろう。
【適性診断】NEXTの輸出物販システムACCESSに向いている者の条件

まず、懐具合から現実的に考えてみよう。
世帯の年収が合わせて700万円に満たぬ場合、100万円近い手始めの投資は危険が大きすぎる。
月々の手取りが30万円程度なら、3ヶ月分以上の収入に相当する金額を副業に投じることになる。
この規模の投資でしくじった場合、家計への打撃は深刻だ。
理想としては世帯年収800万円以上で、住宅ローンがあっても月々の家計に5〜10万円程度の余裕がある状況が望ましい。
ボーナス時期に一括で投資資金を確保できるような財務状況であれば、精神的なプレッシャーも軽減されるでござる。

定時退社が当たり前で、残業があっても月20時間以内、有給休暇を取りやすく、出張は月1回程度。
これくらいの労働環境でないと、安定した副業時間の確保は難しい。
性格面で最も重要なのは継続力だ。
単調な作業を半年以上続けられるか、すぐに結果が出なくても諦めずに改善を続けられるか。
過去に何かを継続して成功させた経験があるかどうかが、一つの判断材料になる。
セルフチェックとして、以下の点を率直に自己評価してみてほしい。
「100万円を失っても家計に致命的な影響がない」
「平日夜2時間の作業を1年間継続できる自信がある」
「家族がこのビジネスに理解を示している」
「パソコン作業や英語でのやり取りに抵抗がない」
「すぐに結果が出なくても半年以上は継続する覚悟がある」

まとめ:冷静な判断のために
ここまで輸出物販システムACCESSについて、サラリーマンの視点から検証してきた。
結論として申せるのは「条件が整えば可能性はあるが、決して楽な道ではない」ということだ。
触れ込みにある「一日に1時間」「月に30万円」といった数字は、理想的な条件が揃った場合の最良の事例と考えるべきである。
現実的には最低でも毎日2時間、手始めに100万年を取り戻すまでに12~18ヶ月というのが妥当な見立てでござる。
最も大事なのは、己の置かれた境遇を冷静に見つめることだ。
現在の収入、時間のゆとり、家族の理解、続ける気力。
これらすべてが揃って初めて、成功への道筋が見えてくる。
どれか一つでも欠けていれば、無理をして始めるよりも他の選択肢も検討した方が賢明であろう。
もし迷いがあるなら、急いで決める必要はない。
副業の選択肢は他にもあるし、数年後に境遇が変わってから挑戦するという道もある。
大切なのは、感情に流されず十分な情報を集め、冷静な判断を行うことだ。
もしそれでも副業をやってみたいというのであれば、1度拙者の寺子屋で遊びに来るのも良いであろう。
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